曲木家具の歴史

トーネット“モダンスタイルの原点”

曲木の技術を発明したのは、ドイツ人のミヒャエル・トーネット(1796年〜1871年)。
トーネットが発明した曲木工法は、木が持つ可塑性(圧力を受けて変型したものが、そのまま元に戻らない性質)を利用。天然の無垢材を煮沸し、鉄の金型に沿って曲げ成型します。この技術により、これまでの椅子とは一線を画す美しい曲線を描く椅子が生まれたのです。

ミヒャエル・トーネット
(1796年~1871年)

トーネットは「モダンスタイルの原点」ともいえる曲木椅子を数多く生み出し、特に1859年に発表されたNO.14は歴史に残る名作となり現在までに約2億脚製造されたといわれています。

チェア「NO.14」

曲木の技術をもって造られた家具は、シンプルなデザインと身体に馴染む曲線のフォルム、片手で持てる軽さと丈夫さを備え、世紀を越えて世界中の多くの人々に愛され続けています。

秋田木工
“日本唯一の曲木家具専門ブランド”

日本に初めてトーネットの曲木技術が伝わったのは、1901年のことです。
そして1910年に、曲木に適したブナやナラの豊富な、秋田県湯沢市に、秋田曲木製作所(現在の秋田木工株式会社)が設立されました。

チェア「NO.16」

それ以来秋田木工は、「木が木で立っていたときよりも立派に美しく」という信念のもと、熟練した職人の丹念な手作業で、曲木家具を生み出しています。
中でもチェア「No.16」は、創業当時から作られ、今なお多くの方にご愛用されています。

また、日本を代表するデザイナーとのコラボレーションも行い、数々の曲木家具がグッドデザイン賞に選定されました。
剣持勇、柳宗理など、名だたるデザイナーに選ばれたのは、曲木家具にかける揺るぎない信念と、技術の高さの証明です。

秋田木工は、この技術を約100年間守り続けて、今もひたむきに曲木家具を造り続けています。木を知り尽くした職人達が一脚一脚丁寧に造り上げる曲木家具は、機能性や実用性、そしてその美しさで、不朽のスタイルとしてその存在感を示し続けています。